中古医療機器市場形成の背景

中古医療機器の発生要因としては、買い替えや診療科目の縮小や廃止により不要となった機器の処分、倒産、合併に伴う機器の処分、リースアップした機器の処分、ディーラーなどが医療機関から下取りしてきた機器の処分、などが挙げられます。

中古医療機器の市場が形成されてきた背景として挙げられることもいくつかあります。病院の経営がうまく行かなくなれば、やむなく倒産、合併したり、効率を考えて診療科目を一部廃止したり、また設備のための予算を削ったりということが増えてきます。医療機器自体もIC化やデジタル化が進んで耐久性も優れる状態になったおかげで、前よりも故障が起こりづらく、小型化、軽量化も一定の範囲までとはいえ進んでおり、機器の移動や設置が楽になってきています。モデルチェンジなども少なくなれば、使う側も多少古い型のものであっても診療には支障がないので、価格が安いのであれば、それに越したことはないという考えになってくるのは当然です。

中古医療機器の市場形成の背景として、インターネットの普及もあります。利益の少ない中古医療機器でもインターネットを使えば、経費をあまり投資しなくても簡単に全国に商品を紹介することができ、使う目的で中古医療機器を求める人も画像で実際に見たりして選べ、購入もできるわけです。昨今、自然環境や資源について考えることが必要とされ、産業廃棄物をできるだけ出さず、資源の有効活用をしていこうという社会の動きから、医療機器についても、使えるものは可能な限り使うべきだという風潮になってきています。

中古医療機器で、現在市場に流通しているものの多くは、小型の機器がほとんどで、たとえば、内視鏡や超音波診断機、心電計、血圧計など、価格的にも安い診断系医療機器です。大型の医療機器、たとえば、CTやMRIなどは開業医や中小の病院では使うことが少なく、中古医療機器としては、小型のものが中心となります。そのため、流通量も小型のものが中心ということになるわけです。

中古医療機器の販売は、新しい製品を扱う業者が中古医療機器もともに扱うということも以前はありましたが、最近では、開業の際の出費を抑えたい開業医が中古医療機器を導入するということが多くなり、それを狙って中古医療機器を専門に扱う業者というのがあらたに出てきたために、中古医療機器の市場が著しく発展することとなりました。