中古医療機器として再利用する意味

中古医療機器を導入しての開業でコスト削減、の他に、リースという形で医療機器を導入する場合もあります。そのため、リース業者から廃棄物が出てくるというケースも当然出てきます。

中古医療機器として再利用しないで廃棄してしまう場合、廃棄物処理のコスト負担増大が医療機関での大きな課題となってしまいます。そのため型の大きさに関わらず、新製品との交換等で不要な医療機器が出てきた場合、まず、メーカーや販売業者、中古販売業者への下取り、引き取りを依頼し、出来る限りコストの負担を回避しようという姿勢の医療機関が増えています。実際、中古品売却やメーカー、販売業者に交換引き取りを積極的に要請したおかげで、廃棄コストが3〜4割程度削減できたという報告もなされています。一方で機器の小型化という考え方もありますが、機器の小型化は生命維持に関わる医療機器などの場合、小型化しても精度、強度、機能面での品質の低下は許されないということがあるので、技術的にもなかなか難しいとされています。

中古医療機器を利用する等、できる範囲の医療機器のリサイクルを積極的にすることは、年々必要になって来るでしょう。メーカー側、販売業者、医療機関、それぞれが考えて行かなければならないことと思われます。

中古医療機器という発想は、リサイクルとしての考え方ですが、医療機器のリサイクル促進のためには、リサイクルコストを下げることが必要であり、産業廃棄物業者からの見解としては、医療機器業界側が回収、廃棄のルートを確立させ、リサイクル事業を専門に存立させる条件を作ることが重要部品調達などのための解体であると見ているようです。

中古医療機器を考えるにあたって気になるのが、危険の可能性のあるものが中古医療機器として出回らないのか?ということですが、「感染性廃棄物」などの危険を及ぼすものについては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律=通称、廃棄法、廃棄物処理法と呼ばれるもので定められており、特別管理産業廃棄物(運搬処理)許可取得業者へ委託され廃棄処分されることになっています。中古医療機器と聞いて恐れる必要はありません。なお、「在宅医療廃棄物」つまり、在宅看護等で出てくる医療廃棄物は家庭用廃棄物に分類されることになり、医療用とは別の扱いとなります。