中古医療機器として再利用せず廃棄してしまう場合

中古医療機器にならずに、廃棄処分される場合、どういった方法が取られるのでしょう?医療機器の廃棄物は産業廃棄物として分類されます。さらに、廃棄の際、危険の可能性を伴うものは特別管理産業廃棄物の取り扱い許可を取得している業者に処理委託することになります。

中古医療機器として、引き取り、下取りが行われる場合は、事実上メーカーや販売業者などが産業廃棄物処理を「代行」する形となりますが、法的には廃棄物処理の代行業務は認められていないため、売買や譲渡という形で"中古品としての所有権を移転する"ということになります。医療機器メーカーは中古品を扱っていないことが多く、メーカーが直接関与する医療機器の製造時の不良品、発売後の不具合発生等により自主回収対象となった製品を新品と交換し、引き取り、下取りした場合は、廃棄処理することが多くなってしまいます。

中古医療機器としてそのまま再利用するのではなく、不具合のあったものの自主回収や、引き取り、下取り品を、一部、部品製造原料としてリサイクルされることもありますが、通常、運搬に妨げのない程度まで解体し、産業廃棄物取り扱い業者、または、特別管理産業廃棄物取り扱い業者に一括委託という形で処理されてしまうことが多いです。一方、製造時の不良品に関しても、正常に動作する部品などを転用されますが、転用不可能なものは産業廃棄物取り扱い業者に処理委託という形に、やはりなってしまいます。環境重荷を減らすための3R(Reduce(リデュース)=廃棄物の発生抑制、Reuse(リユース)=再使用、Recycre(リサイクル)=再資源化)取り組み状況として、梱包材料等の簡素化、減量化を図る動きは見られるものの、医療機器そのものの3Rについては、一部でとどまってしまっているというのが現状です。

中古医療機器という発想がなかなか浸透しづらかった背景には、一般の産業廃棄物の扱いとなる通常の医療機器に関しては、自動車や家電など他の廃棄物に比べて流通量が格段に少ないことがあり、廃棄について問題になることが少なかったことがあげられます。

中古医療機器として販売転売、または、部品調達などのための解体、分別後廃棄、または、そのまま廃棄という3つのパターンに、引き取り、下取り機器の処理方法は大別されます。